NAMIKOSHI Shiatsu Europa

指圧の伝道師

現代社会における指圧の役割

健康とはなんぞや。

指圧を通じて健康伝道師の私たちは、どのように健康の意味を世間の皆様に伝道させるかが、長年の指圧治療をヨーロッパの一国であるスペインに衣を構えて常に考える事柄です。

ここ西洋医学の本場であるヨーロッパ否、世界的に言えることは、予防医学は、お金には、縁遠いので、最新鋭の器具や魔法の新薬を神とみる今のお医者さんたちのほとんどは、見向きもしないという真実が、あります。

今日本のテレビで放映されている、色々なお医者さんの物語は、評判がいいのか、結構医者物語がはびこっています。

特にドクターXなどのストーリーは、医者の権威が露骨に出て、こんな世界なんだと世間にアピールしています。

一頃の田宮二郎という俳優が、出ていたあの白い巨塔などは、ドロドロの医者の世界を世間に知らせました。

それらのドラマがガンガン放映されているにもかかわらず、医者の団体から文句が表に出てこないということは、まんざら嘘でもないのだと感じます。

お医者さんが、患者さんの目も見ないで、もっぱら血液検査の結果ばかりを語る光景は、息子がスマートフォンを見ながら家族と食事をするものと何ら変わりがありません。

昔の医者は、腹診(腹を触診する)を診断の基本としたものですが、今の医者は、自分じゃ責任を取りたくないのか、機械の診断結果ばかり気にする医者がほとんどです。

この手がはびこる世の中ですので、自分の身体は自分が良く知っているのだから自分の勘を信じて、体からの警告をいつでもキャッチできる身体を維持しておくということが、一番大事という発想が生まれてくるのも必然といえます。

しかしこの一番大事なことを忘れてしまっているのが、現代人です。今一度、自分の体に投資をするという一見、なんと原始的な考えと思われるようなことが、一番の寿命を全うする手立てということを忘れているのが真実のようです。実は、この事が一番大事な訳です。

この事を指圧を通じて理解させるための実践に尽きるということです。

日本は、とかく外国からの直輸入を貴いものと思い込む教育を敗戦後叩つけられてきました。

ほとんどの手技療法がアメリカから来て、日本で翻訳されて伝わっています。しかしこのほとんどは、東洋医学の基本からコピーされたものです。

この辺が、誠に私などの外国で、手技療法で生きている治療師には、理解に苦しむことです。いかんせん嘆かわしいこの言葉につきます。

例えば、今筋膜リリースという言葉が、とびかっていますが、私たちの指圧の世界にある、流れ押しテクニックそのものです。

また、腸腰筋テクニックにしても、按腹そのものです。

人間の身体は、コンピューターの世界での開発速度に比べたら、ウサギと亀の世界に匹敵します。その上、人間の構造上における分析科学の90パーセント以上は、未知の世界といわれております。要は、人間の体のメカは、科学的にほとんどといってよいほど、闇の世界だということです。

この未知の世界を知るためには、まだまだ時間が必要なことは、実は、誰もが思うところです。

西洋医学の本場であるヨーロッパで、手技療法を実践している私たちをこちらの医学者は、東洋医学を一つのセクションと理解してリスペクトしてくれます。

明治維新のどさくさを利用して、100パーセント西洋医学を採用して、明治維新までの医学を真っ向から否定した日本政府の無理さが、今まさに表れています。

こんな時(パンデミック)だからこそ東洋医学の一端を担う指圧を世に広めるチャンスと私たちは思っております。

特殊な病気を治すことは確かに医療界にとって大事なことですが、生活習慣病を治すことの大事さを、あまりの多くの人達が苦しんでいるだけに、ないがしろにされている真実に矛盾を感じるのは、私だけでしょうか。

健康の意味

それでは、健康の意味とは、どういうことでしょうか。

また正常と異常という言葉を、体のコンディションに当てはめて使用したならば、どういう風な表現が可能でしょうか。

体は、何らかの異常を呈すると必ず体の奥から警告を発します。この警告(痛み、不快感)をキャッチできるかどうかが、健康を左右します。

このキャッチができると、次の行動すなわち、例えば、オーバーワークにより休憩が、必要と判断(自覚)したり、不安に駆られて、お医者さんに行くことを実行したり、また普段の生活を顧みて不摂生を見つけて症状を改善するために本能が、自分の体を誘導します。

すなわち体が、睡眠や休息により自己ディフェンスの体の力が、発揮できるように誘導します。

この時期が手当ての段階です。手当ての段階を逃すと手遅れになるとは、まさしくこの事を言っています。

危険信号をキャッチする力をいつも維持していることが、健康で過ごすことにつながります。

この警告をいつでもキャッチできる敏感な体を指圧のメンテナンスによりキープすることが、指圧による健康への貢献といえます。

中々その時代が来ませんが、第3の医学、予防医学の到来です。

 

現在の状況と指圧

コロナで先が見えない中において大方の人達の心中は、ストレスが溜まった状態です。特にメンタル的なストレスが多いと思われます。

この状態を指圧を通じて少しでも解決することが可能でしょうか­?と質問されたらどう答えるでしょうか。

この問題は、心身一如で解決できます。

身体の精神と肉体は、同一に働くということです。心のバランスを崩すと肉体に悪影響を及ぼします。また肉体のバランスを崩すと精神疾患を患います。肉体と精神は、いつも相互互助が必要になってきます。この辺が、西洋医学ではおざなりにされている分野といえます。

虚実の関係で人間は成り立っています。其の肉体と精神のバランスを指圧を通じて整えることが、指圧施術の役割であります。

健康な体を維持するための日常必須なこと

人間が寿命を全うするために日常必須なことは何でしょうか。寿命を全うすることと、寿命を延ばすこととは、いささか意味が、違うということは、理解してほしいと思います。

 

1. 食養

良い食事を実践することが、基本中の基本です。

良い食事の実践

1. 血液検査で、体に合った食事(食べ物の陰性、陽性。あるいは、アレルギー等を調べる)を選ぶ。

2. 食物摂取による免疫力に貢献するものを選んで食べる(ニンニク、ショウガ、ビタミンD、日光浴)。時間帯を厳守(夜8時以降は食べない)等。

3. 食べない健康を考慮する。

食べないことで、胃袋を休ませるという意識。胃腸の使用にメリハリをつけて長持ちさせる。

動物は、体に問題がある場合、じっと横たわり体の自然治癒力に任せるという本能がありますがこのことを見習うべきで、食べないという選択肢は、非常に理にかなったものといえます。

 

2. 体温の正常維持 

36.5度が理想であるが、現代人は、特に女性が体温が低い。

36.5度以下の体温の維持は、免疫力を低下させます。まさに頭寒足熱の実践です。

 

3. 電磁波による警告

5Gの推進における体への影響

スマートフォン、コンピューターの若年層の使用過多による依存症。

スマートフォン症候群による精神肉体への影響を常に考えて、電磁波を発信する器具の慎重なる取り扱いを推進します。

 

4. テレワークの普及による家庭への影響

夫婦及び親族が共有する時間が増えることによる良い点、悪い点を認識する。認識することによりストレスを最低限にする。

 

5. 自己指圧へのいざない

1)簡単な指圧のポイントを覚えて普段時に実践します。

病気を治すことを手当てといいます。手当てが遅れて悪化したり、取り返しが、できくなることを手遅れといいます。この事は、実は普段の日々の生活を継続する時に何気なく習慣としていつでもどこでもポイントを刺激することにより身体を敏感にしておくことを可能にします。

2)頭寒足熱、肝心(腎)要等の熟語の意味の奥の深さを理解していただき、日常に取り入れます。

特に気を下げるポイント(自律神経の交感神経、副交感神経のバランス)を実践します。

 手掌部を回外… 自律神経副交感優位

 手掌部を回内… 自律神経交感神経優位

   百会、

   完骨、

   足の三里、

   湧泉、

   巨闕、丹田

等を自己指圧をします。

そして医者の常套句である

   食欲はありますか­

   よく眠れますか。

の2つの質問を常に自問自答します。

 

この2つの素朴な質問は、体の状態を知る一番端的な投げかけかけですので、改めて自問自答してください。

 

よく眠れますかという質問は、24時間の一日の生活で、労働8時間、食事を含めて8時間の自由時間、そして8時間の睡眠になります。

この3つの行動が,規則良くできるかどうかが、バランスの取れたストレスの少ない行動パターンになります。

この行動パターンは、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが良いか、悪いかの問題につながっています。

眠ることと食欲は、健康体の基本です。それでは、よく眠れるポイントを列記してみます。

   1. 目の周りの指圧

   膀胱経1番 晴明  2番 攅竹 眼輪筋

   2. 前頭部の指圧

   胆経14番 陽白 前頭筋

   3. 糸状縫合

   督脈20番 百会

   4. 側頭部の指圧

   三焦経20番 角孫

   5. 後頭部の指圧

   膀胱経10番 天柱

   胆経12番 完骨

   胆経20番 風池

これらにツボが睡眠促進のツボです。

 

特に不眠症のツボとして有名なポイントは、以下の通りです。

 

   1. 手首  心経 7番 神門

   2. 側頚部ライン5点の2点目

   3. 足裏の踵の叩打 失った眠りを取り戻すツボ 失眠ツボ

   4. 耳のツボ

   耳は、どこを刺激しても副交感優位になります。

この4つのポイントが代表穴です。

快適さを実感するという日々が過ごせたらあなたは、健康体の持ち主です。

その感触を実感して、免疫力を高めることをお手伝いするのが、指圧力です。自己の治癒力がある限り人間は、生き続けます。もちろん質の良い生き方をお手伝いするのが指圧の役割といえます。

 

世の中色々便利になり効率よい生き方とも言えますが、逆を言えば、怠け者に人間は、なりつつあります。人間の本能である原始感覚をいつでも指圧で磨き、体からの警告をいつでもキャッチできる身体にしておくことが、現代人の生き抜く方法を少しでも実践することをお勧めします。

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