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フランス(マルセーユ)指圧講習会

2019年3月9日、10日の2日間、フランスのマルセーユで、浪越指圧の講習会が開催されました。

今回は,ヨーロッパ指圧浪越のメンバーであるマルセーユ在住のローランド先生の指圧学校のメンバーが、約1年の準備期間を要して実現した貴重な大会となりました。

マルセーユというと港町で避暑地のイメージが日本人にはあります。坂道、狭い路地、港、潮騒.ご多分に漏れずパリとは違った趣のある地方都市といえそうです。

Roland(ローランド)先生は、柔道、柔術の先生でもありフランスで、特にこの世界では、かなり有名な先生のようです。

今回は、市役所所有の武道専門の体育館を借りての開催となりました。

参加人数は、35名、大方の参加者は、2年前にやはりこのマルセーユで指圧セミナーを開催した時の参加者でした。

そんなこともあり基礎的な、指圧の訓練はほとんどの参加者が受けていますので、今回のテーマである繊維筋痛症(ヒブロミアルヒア)の講義をプロジェクターを駆使して講義をしました。

繊維筋痛症は日本では、なじみの薄い症状かもしれませんが、ここヨーロッパでは、たくさんの(主に女子)人が、表面的な鋭い筋肉の痛みに、苦しんでいる人が、たくさんいます。症状としては、慢性疲労感、継続的なある特定部位の鋭い痛みがあげられます。この症状はあくまで筋肉の疼痛が主訴で、関節の痛みであるリウマチとは異なる病気です。

ここ20年ぼちぼち出てきた病気といえますが、この施術なら有効という決定打がなく、こちらの医者も対処方法を模索している最中といえます。

女子に多いということで、肝,腎、脾の3経絡を背部、腹部、遠隔ポイントの3ゾーンを特定して施術をする方式を伝授しました。

身体のバランスをとる指圧、瞑眩の少ない施術が有効とすpウェインでの臨床経験をもとにしたデータをもとにして伝授しました。結論としては、気長な治療が必要で最低でも週1回の治療を半年は、必要と説きましたが、どこまで患者さんをマインドコントロールさせて施術を受けさせるかがカギと力説しました。

繊維筋痛症友の会、または繊維筋痛症協会などの患者さんの集まりや地方自治体が治療費の何パーセントを負担という現実話も実際出てきましたので、指圧治療の出番もさらに増えてきていると言えます。

2日間の講習ではありましたが、充実した2日間となりました。

また、フランス政府が、厚生省を通じて浪越指圧の養成機関に対して健康に関与した手技療法を教える学校として認可するとの通達が関係諸機関に文書で伝達されたとの報告をローランド先生から受けました。

また一歩、指圧の法制化実現にヨーロッパは、EUを中心として進んだことを報告します。

 

ヨーロッパ指圧浪越代表 小野田茂

 

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