NAMIKOSHI Shiatsu Europa

日本指圧専門学校同窓会セミナー 2016年10月30日

昨年の夏(2015年)奥多摩の宿坊で、に日本指圧専門学校の卒業生が組織している同窓会のメンバーのための指圧セミナーに招待されて、2時間ほど時間をもらってレクチャーさせていただきました。

今回は、2016年の秋に1年半前からヨーロッパの浪越指圧のメンバーが、ここ5,6年日本に行くツアーを誰も企画しなかったので、2016年の秋にどうだろうかという会員からの声がしきりに聞こえてきました。そんなこともあり2日間の浪越学園への指圧研修ツアーをメーンにした日本を見て回ろうという企画が持ち上がりました。

それではと、スペインのヨーロッパ浪越の本部が企画推進して最終的段階で総勢120人、セミナー参加者72人の中規模なグループが組織されて日本研修旅行が実現したのでした。

どうせツアーとしてスペインの小野田が日本に来るのであれば、そのツアーの日程に合わせて、同窓会会員のセミナーもやっちゃえという感じで、同窓会のセミナートと日本指圧専門学校での浪越指圧ヨーロッパのメンバーのセミナーをドッキングして、両方のセミナーを一緒にやろうということで実現した2つのイベントなのでした。

今回は参加者の大半が、スペインメンバーとイタリアメンバーでした。その他に、スイス、アルゼンチンのグラシエラ先生の学校関係者、メキシコで、やはり浪越指圧を普及している日墨二世の百合子先生etc。本当に多数の国から参加していただきました。同窓会セミナーの10月30日(日)は、ほとんどのグループのメンバーは、胸を躍らせての東京観光でした。

しかし私と、私の助手を買って出てくれた浪越指圧のベテランメンバーは、東京観光をキャンセルして同窓会セミナーに出席してくれました。彼らは、マラガやバレンシアにある学校の指圧実技のベテラン先生方です。

そして通訳として長年スペインの治療所と学校で貢献していただいた、浅香先生が来てくださいました。先生は英語とスペイン語が堪能で、教えることに特に情熱をもっている先生で、ここ日本でも主にスペイン語を話す指圧に興味を持った外人をメーンに数多く現在まで指圧を教え続けています。

今回も昨年同様、約2時間という限られた時間でのセミナーです。何が今伝えたいかと自問自答して頭寒足熱、肝腎(心)要をテーマにレクチャーする準備を整えました。

現代社会に生きる私たちは、コンピューターの普及により便利さを求めることにどん欲になりました。いい時代の幕開けと、これでもかこれでもかと文明改革を推進してきました。その始まりは、ほんの2昔前のことです。そして今、スマートフォン症侯群、半健康症候群、ありとあらゆる難病、奇病、癌撲滅どころか、日本人の2人に一人が癌だという衝撃的な真実をもって私たちは現代を生かされています。こんな時に人間は、文明の利器を喜ぶ半面、私たちの未来に若干の不安を持つことは、当然のことです。人間の持つ第6感のなせる業です。
人間は、いくら世の中が進歩してもまだまだ同じものを作ることができない、とてつもないそして奇跡に近い超精密機械です。

しかし機械と違うことは、感情があるということです。肉体と精神のバランスがかみ合って初めて健康体の人間が存在します。逆に言えば感情が体のバランス(健康)の有無を左右するということです。そんな混とんとした現代で、便利、効率を追求してきた人間は、こんな世の中だからこそ逆に最も原始的な昔から世の中に存在している手当て療法、すなわち指圧を求めているという現状が生まれたのです。

そんな訳で、人間が生きる上で一番の基本である健康を伝道するのが私たちの使命であることを再確認する目的で、あえて今回のテーマを頭寒足熱、肝腎(心)要としました。

人間が本能的に求めている治療が指圧ということです。2時間があっという間に過ぎて、最後の締めとして鈴木林三先生にバトンタッチして林三先生の前頚部の圧のしかたを教授してもらい終わりました。

そのあと居酒屋で歓迎会を用意していただき本当に楽しい1日を過ごさせていただきました。

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