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パナマ訪問指圧セミナー (2017年11月)

11月14日の早朝メキシコの首都メキシコシティーからコパ航空で3時間15分、窓際のギュウギュウの席で、隣の大柄なおばちゃんの威圧感に耐えながら小便に行くのも我慢してやっとパナマに到着しました。

イミグレーションでパスポートにスタンプを押してもらうのに30分、スーツケースを取り出してやっと外に出れるかと思ったら、長い列で、一人ずつのスーツケースをスキャナーのトンネルに通してまたまた持ち物検査。到着して外に出るまで約1時間20分を要しました。この国のヨーロッパ指圧浪越代表のパブロ先生曰く、薬物の摘発もさることながら,ほかの隣国、例えば、ベネズエラ人やコロンビア人が旅行目的ではなく、仕事を求めて入り込むのを防ぐために検査が厳しいとのことでした。逆らって意地悪されても困ります。ここはじっと我慢の大五郎なのでした。

1時間20分かかってやっと外に出たのはいいのですが、パブロ先生がいません。30分ほど待っているとスコールに遭遇して大渋滞とのことで、やっとエスコート役のパブロ先生が到着しました。いすゞのバンで、これならぶつかっても大丈夫といった車でした。日本車が幅を利かしている国で、トヨタを筆頭にスバルなんかもガンガンに走っています。オートマチック車がほとんどで、スペイン人のマニュアル車大好きはここでは通用しないとのことです。ちなみにスペインの7割の車は今でもマニュアル車です。車は頑丈がよしの国パナマの感が色濃い運転の仕方でした。5,6年前まで信号がなかったが当時の大統領が、信号設置を推進したようです。設置業者は儲かるわけで、この辺もコネ、賄賂は常識とのことでした。

大分暗くなっていましたが、高層ビルの夜景は、マンハッタンを彷彿させるくらいの価値がありました。実際そんな感じで呼ばれているとのことでした。このビル群のオーナーの半分以上は、ユダヤ人だそうです。この頃は、どこでもそうですが、中国人がバンバンビルを買いあさっているんだそうです。

スエズ運河を作るときに、工夫として働いていた時のたくさんの中国人ファミリーが、勿論血の汗流したかは知りませんが、何しろお金を作り今ではかなりの勢いでパナマで活躍(暗躍)しているとのことです。メキシコでは、たくさんの韓国人が実業家として活躍していて、パナマでは中国人がうじゃうじゃのようです。

パナマでは、120前後のファミリーが経済界を牛耳っていて、経済のほとんどはそのファミリーが動かしているとのことです。アメリカやカナダのたくさんの年金生活者は郊外の原生林の中にある住宅地で悠々自適に暮らしているとのことです。そんな階級の人たちはお金をパナマに落としますのでokだそうです。

しかし、隣国から出稼ぎの目的で来る人達には厳しい入国規制をしているようです。金持ちと貧乏人の差が激しく、一般的な単純労働者の月給は、日本円で5万円にも満たないようです。ただ気候が温暖で、食べ物も贅沢をしなければ何とか生きられるという所ですので、妥協の精神があれば、生きていけるんだそうです。

そんな国で「指圧の需要はあるんですか?」の単純な疑問がわいてきます。地元民にまだまだ遠い世界かもしれませんが、この温暖な気候のおかげで、外国人が多いという事実があります。そんな理由で、それなりに需要があり、それなりの料金で商売が成り立っているのだそうです。

こちらの開催実行委員のパブロ先生夫妻は、8年前にスペインのマドリッドからパナマに移住した指圧と鍼灸の先生です。パブロ先生は、マドリッドの指圧学校のディレクターを長年していたベテランの指圧師です。その夫妻が、2人の子供を連れてパナマに移住、やっと学校と治療も軌道に乗ってきたとのことで、それでは、記念にセミナーをということで実現した、価値のある今回の指圧セミナーになりました。

水曜日という半端な日程にもかかわらず、40人の参加者がありました。会場は、トリップパナマセントロという4星ホテルの会場をキープしてのセミナーでした。なんと半分以上が外国人でした。英語圏内の外国人で、いつもながら英語でレクチャー出来たらとつくづく思うのでした。どこに行ってもブロークンスパニッシュで勝負ですので、30年スペインにいるなんて恥ずかしくて、いつもちょっと長いですとお茶を濁してセミナーは始まるのでした。

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